日本株のROE改善はなぜか

ストラテジストのいまを読み解くブログ | 2018/11/30 | 前川将吾・重見 吉徳

日本企業のROE(株主資本利益率)が改善を見せ、世界の企業のROEにキャッチアップしています。次の図は、日本株のROEと、世界株(日本を除く)のROEとを比べたものです。

出所:MSCI、FactSet、Bloomberg Finance L.P.、J.P. Morgan Asset Management
データは2018年11月30日時点で取得可能な最新のものを掲載。


構造的な要因として、「スチュワードシップ・コードの支援もあり、コーポレート・ガバナンスが改善している」と言われます。確かにそうした要因も機能しているでしょう。

しかし、「このキャッチアップを円安で語れる」ならば、それは循環要因でもあります。次の図は、円の平均為替レートと、日本株と世界株(日本を除く)のROEの差を取ったものです。

出所:MSCI、FactSet、国際決済銀行(BIS)、Bloomberg Finance L.P.、J.P. Morgan Asset Management
注: データは2018年11月30日時点で取得可能な最新のものを掲載。


米国の利上げが打ち止めになり、やがて、利下げに転じれば、1980年代中盤以来の円の低水準は、円高方向に大きく修正される可能性があります。